私たちの靴の中で起こっている
「浮き指」って?
現代の⽇本⼈は靴普及によって、かかと重⼼の歩⾏法であるヒールストライクが主流となりました。かかと重⼼は、⾜の指先が地⾯についていない「浮き指(うきゆび)」の状態でも歩⾏が可能です。浮き指は、⾜の指に⼒を⼊れることが難しく、二足直立のバランスが不安定な状態となってしまいがちです。

顎を突き出したり、⾻盤を反らせたりと、不⾃然な姿勢で⾝体がバランスを取ろうとすることで、肩こりや腰痛、反り腰や⾜の痛み、の原因となり、正常な位置に⾻格が保たれていない状態が続くことにより、内臓は圧迫され、内疾患などさまざまな⾝体の不調につながるとともに、⾝体の歪みによる猫背や反り腰などの日常の姿勢の悪さは、万病の元になっていると⾔われています。

また、「ふくらはぎは第2の⼼臓」と呼ばれていることをご存知でしょうか。⾎液は⼼臓から動脈を通って全⾝に流れます。そして⽑細⾎管まで⾏き渡ると、静脈を経由して再び⼼臓へと戻るのですが、⼼臓よりも下がった⾎液を押し上げて戻すために重要なのが、ふくらはぎの筋⾁。ふくらはぎの筋⾁の収縮と弛緩の連続がポンプ機能の役割を果たし、⾎液を押し上げて⼼臓へ戻します。しかし、かかと重⼼ではふくらはぎの筋⾁の動きが足指を使用した時に比べて、動きが少ない為に、ポンプとしての機能、働きも⼗分ではありません。⾜の指を動かし、大地を掴むことは、ふくらはぎの筋⾁の収縮と弛緩が活発になり、⾎液の循環を促すと言われているのです。